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【日本の篆書】日本へ篆書が伝わったきっけけと流行

2025 4/12
篆書
2025年4月12日

書体は楷書かいしょ・行書ぎょうしょ・草書そうしょ・隷書れいしょ・篆書てんしょの5書体にわけられますが、今回注目する篆書てんしょはもっとも歴史が古い書体です。

日本に文字が伝わった古墳こふん時代、いまからおよそ1500年前には中国ですでに5つの書体すべてが完成しており、日本において日常的に使われる通行書体として篆書を使う必要はありませんでした。

では、日常的に使う必要のない篆書がどうして日本にも伝わって使われるようになったのでしょうか。

今回は日本へ篆書が伝わったきっかけと、篆書が多くの人に広がって書かれるようになったことについて紹介します。

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目次
  1. 篆書とは
  2. 日本への篆書の伝来
  3. 日本で篆書の流行しはじめたのは江戸時代から
    1. 独立(どうりゅう)・心越(しんえつ)の来日
    2. 日本にも篆書を得意とする書道家が登場
  4. 明治時代は北碑派の書風が流行する

篆書とは

篆書てんしょとは、中国において古く周しゅう・秦しん時代に使われていた書体で、のちに隷書れいしょが使われるようになり、篆書は特殊なものとして用いられていました。

たとえば、漢かん時代以降の石碑せきひの題額だいがくは篆額てんがくともよばれて、篆書てんしょで書かれる場合が多いです。碑文ひぶんは隷書れいしょで書かれていても、額がくの文字だけは篆書で書かれているのです。

これは、篆書の書風が古典的であり、また造形的であって、題額の書体に適していることから採用されてきたと思われます。

日本への篆書の伝来

日本は中国よりも歴史が浅いので、篆書てんしょが使われていた時代の王朝周しゅう・秦しんとはかかわりがありません。

日本において篆書の資料としてもっとも古いのが、「漢委奴国王かんのわのなのこくおう」の金印きんいんです。

漢委奴国王が書かれている金印
漢委奴国王が書かれている金印

これは天明てんめい4年(1784)2月、福岡県の志賀島しかのしまで石槨せっかく(棺ひつぎを納める石造りの容器)の下から発見されました。

しかしこれは中国で作られたとみられる資料であって、日本の古代にこのような文字が使われていたという証拠にはなりません。

日本ではじめて篆書の書体が使われていたことがわかるのは奈良なら時代です。

正倉院しょうそういん宝物の「鳥毛篆書屏風とりげてんしょのびょうぶ」一畳じょう六扇せんがそれです。

鳥毛篆書屏風
鳥毛篆書屏風

この屏風は、天平勝宝てんぴょうしょうほう8歳(756)6月21日に、聖武しょうむ天皇の宝物のかずかずを東大寺に奉納されたなかの「御屏風一百畳」の1つで、「東大寺献物帳」の1つ「国家珍宝帳」に記載されているものです。今日、幸いにも正倉院北倉に楷書の「鳥毛帖成文書屏風とりげせいぶんしょのびょうぶ」一畳六扇とともに現存しています。

日本で篆書の流行しはじめたのは江戸時代から

日本で篆書がおおくの人々に書かれるようになるのは、江戸えど時代に入って中国の黄檗宗おうばくしゅうの禅僧ぜんそうが日本にやってきたころからです。

独立(どうりゅう)・心越(しんえつ)の来日

1653年(承応2)、江戸時代の初期ごろ、独立どくりゅうという中国の禅僧が来日しました。

彼は書道がうまく、また篆刻にもくわしく、その技法を初めて日本に伝えました。彼の筆跡は草書が多いですが、篆書のものもみられます。

独立どくりゅうから20数年おくれて、1677年(延宝5)、心越しんえつが来日しました。

彼は来日する際、中国のめずらしい印譜や篆書の辞典を携えてきて、日本の篆刻界に貢献しました。

この2人は日本の篆刻の創始者として知られています。

日本にも篆書を得意とする書道家が登場

独立どくりゅうと心越しんえつが篆刻の技法を伝えてから、江戸において篆刻てんこくが流行するとともに、篆刻をたしなむ人々の間には、篆書を研究し、あわせて篆書を巧みに書く人があらわれました。

この時代における中国風の書道家としてもっとも有名な人物として細井広沢ほそいこうたくという人がいるのですが、かれも篆刻をよくし、篆書も書いています。
さらに細井広沢ほそいこうたくの弟子である三井親和みついしんなも篆書・隷書がうまく、たまたま江戸では篆隷雑体が流行していたこともあり、彼の書いた文字を染めた染物が、「親和染しんなぞめ」と呼ばれて世間でもてはやされました。

幕末の有名な書道家として、市河米庵いちかわべいあんがいます。彼は5書体とも正しい点画の文字を書き、天下の模範となった人物です。篆書では市河家蔵の「漁父辞」などが代表例です。

明治時代は北碑派の書風が流行する

明治めいじ時代に入ると、中国清しんの学者楊守敬ようしゅけいが日本へ来日し、その影響によって日本にも北碑派ほくひはの書風が流行しました。

その後には次々と日本の文人篆書家が中国清しんにわたり、新しい北碑派の書風を書くようになりました。

中林梧竹なかばやしごちく、北方心泉きたがたしんせんなどがその例です。

また前田黙鳳の「印文学」とか、高田忠周の「朝陽閣字鑑」(明治34年、1901)、「漢字詳解」(大正元年、1912)、「古籒篇」(大正15年、1925)、服部耕石の「篆刻字林」(昭和2年、1927)などが出版され、中国の書籍ともあわせて、篆書の書体がよく整理されました。

篆書は珍しい古代文字てあることと、その造形的な点に特色があるので、現代になってからも書道家にくみ取られて、書道の作品にもよく使われています。また、篆刻で使う書体のため、作品に押す印の書体として残っています。

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