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書論

才葉抄について解説【全文現代語訳】

才葉抄とは 才葉抄さいようしょうとは、平安時代末期に著された書論しょろん書です。 世尊寺せそんじ家7代目の伊経これつねに、藤原教長ふじわらののりながが書道の奥義を口伝した内容が書かれています。 書道の秘伝を語った藤原教長について 藤原教長ふ...
書道の歴史

明治時代の書道を解説【中国から来日した楊守敬による碑学派書道の流行】

明治時代の書道を解説 明治のはじめの書壇しょだんは、関東と関西で覇権が2つに分かれていました。関東では市河米庵いちかわべいあん・巻菱湖まきりょうこ・小島成斎こじませいさいそれぞれの流れがあり、一方関西では貫名菘翁ぬきなすうおうの流れ、さらに...
行書

興福寺断碑について解説【臨書に使える全文拓本画像】

興福寺断碑こうふくじだんぴは、中国晋しん時代の書家・王羲之おうぎしの文字を集字して作られた碑です。集王聖教序しゅうおうしょうぎょうじょや蘭亭序らんていじょとともに、彼の書法を解明するうえでもっとも貴重なものの1つです。 興福寺断碑を臨書する...
書道の歴史

法性寺流について詳しく解説【藤原忠通を祖とする新書流】

法性寺流とは 法性寺流ほっしょうじりゅうとは、平安時代末期、藤原忠通ふじわらのただみち(1097~1164)を祖とする革新型の書流です。 法性寺流の書風は、平安時代の和様わようで優雅な書風に、雄渾ゆうこんさを加えた書風です。藤原忠通は、これ...
書道の歴史

世尊寺流(せそんじりゅう)について詳しく解説【書風・特徴】

世尊寺流(せそんじりゅう)とは 世尊寺流せそんじりゅうとは、平安時代に活躍した藤原行成ふじわらのゆきなりを祖とする和様書道の流派の1つです。後世の数多くの書流の源流に位置しています。 藤原行成が建立した世尊寺という寺院と、その行成の子孫が世...
中国の法帖

乙瑛碑(いつえいひ)について解説【書き方・特徴・書風・臨書作品に使える全文拓本画像】

乙瑛碑(いつえいひ)について解説 乙瑛碑 整本 東京国立博物館蔵 乙瑛碑いつえいひは、中国後漢ごかん時代、153年(元興元年)に建てられた碑です。 場所は、立碑のときからそのまま山東省さんとうしょう曲阜市きょくふしの孔子廟こうしびょうにあり...