「弘法筆を選ばず」とはいいますが、自分の思い通りに動いてくれる筆に出会えたら、ストレスフリーで作品制作を行うことができます。
しかし、たくさん種類のある書道筆の中からしっくりくる筆を選ぶのはむずかしいですよね…
そこで今回は、初心者から上級者の方まで使える王道書道筆、悠栄堂「小春」を紹介・レビューします。
書道筆「小春」とは?

書道筆「小春」の概要は次のとおりです。
主原毛 | 羊毛・イタチ毛 |
用途 | 半紙4~6文字 |
値段 | ¥2,980 |
軸の形状 | ダルマ軸 |
穂の大きさ | 中鋒、幅1.0×長さ4.5㎝ |
筆の全長 | 幅1.2×長さ27.5㎝。 |
剛毛と軟毛をミックスした兼毛筆という種類の筆です。
穂の中心部分にかための毛が採用されているため、弾力がでてしっかりとした線が書けます。穂の外側は柔毛のため墨の含みがよく、さらに線の輪郭もきれいにでます。
ですので、書体は楷書から草書までどのような書体でも書くことができます。弾力の強さと墨の含みのよさのバランスが調和しているので初心者の方にもおすすめの書道筆といえるでしょう。

使ってみてわかる書道筆「小春」の美しさ・使いやすさ
実際に書いてみてわかった、書道筆「小春」の評価ポイントを3点紹介します。
具体的な評価ポイントは以下のとおりです。
- 線のきれいさ
- 程よいこし・弾力
- 細やかな筆づかい
①線のきれいさ

まずは、線のきれいさです。
線の輪郭がきれいにでます。
書道筆「小春」は剛毛と軟毛をミックスした兼毛筆で、穂の外側には柔毛が使用されているため、線がなめらかになります。
②程よいこし・弾力

続いて、こし・弾力です。
穂の中心部分にはかための毛(剛毛)が採用されているため、弾力がでてしっかりとした線が書けます。
③細やかな筆づかい

最後に、使いやすさに重要な細やかな筆づかいです。
程よいこし・なめらかな線に加えて、穂先のまとまりがとても良いです。
穂先のまとまりが良いので、細やかな筆づかいも可能となっています。
書道筆「小春」デメリット
ここまで書道筆「小春」の良い点を伝えてきましたが、
つぎにデメリットに感じた点も紹介します。
デメリットとして、
- 表現が限定される
という点が挙げられます。
表現が限定される
書道筆「小春」のデメリットとしては、表現が限定される場合があるかもしれません。
剛毛を使用した激しい文字や、軟毛を使用した多彩な文字など、個性的な表現をしたい時には向いていないと感じました。
書道筆「小春」は王道を求めた筆です。
書道教室で課題を書く場合なら、表現が限定されると感じることはありませんでした。
書道筆「小春」で書道・習字をもっと上達させよう
今回は、悠栄堂の書道筆「小春」について紹介・レビューをしました。
本格的な筆にもかかわらず値段もリーズナブルなので、実は筆者である私もこの筆を愛用しています。
書道・習字の作品を書く際、
「お手本のようになかなか上手に書けない…」
「筆が思うように動いてくれない…」
という方は、Amazonで気軽に購入できるので一度試してみてはいかがでしょうか。
書道ライフをより充実させられる筆に出会えることを祈っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!