行書

中国の法帖

興福寺断碑について解説【臨書に使える全文拓本画像】

興福寺断碑こうふくじだんぴは、中国晋しん時代の書家・王羲之おうぎしの文字を集字して作られた碑です。集王聖教序しゅうおうしょうぎょうじょや蘭亭序らんていじょとともに、彼の書法を解明するうえでもっとも貴重なものの1つです。 興福寺断碑を臨書する...
行書

李邕の代表作品「李思訓碑」を紹介/臨書につかえる拓本画像/李北海

中国唐とう時代は、書道文化がとても発展した時代で、九成宮醴泉銘きゅうせいきゅうれいせんめいがつくられるなど、楷書が注目されました。 楷書は唐とう時代以降、漢かん時代に流行した隷書れいしょにかわって正式書体として使われるようになり、今日に及ん...
行書

董其昌の行書作品:菩薩蔵経後序を紹介・釈門

\使いやすさを追求した書道筆/ 菩薩蔵経後序(ぼさつぞうきょうこうじょ)について 菩薩蔵経後序ぼさつぞうきょうこうじょは、明代の書家、董其昌の代表作品の1つです。 本福12幅、紙本、26.8×12.5㎝。台北故宮博物院蔵。 書写年代は、戊午...
日本の書家

日本の書流の流れについて解説【世尊時流・法性寺流・青蓮院流】

日本の書流文化の原点は平安初期に活躍した空海くうかいです。 空海は中国(唐)に渡って、中国の書風を日本に持ち帰りました。 その空海が持ち帰った中国の書風を三筆さんぴつ(空海くうかい・嵯峨天皇さがてんのう・橘逸勢たちばなのはやなり)が日本に広...
法帖

蘭亭序(らんていじょ)について詳しく解説【王羲之の代表作品】【書き方・特徴、何がすごい?本物は存在しない?】

書聖しょせい・王羲之おうぎしの代表作品といえば、まず蘭亭序らんていじょが挙げられます。 中国の書道の歴史上、最高傑作として評価され、現代でも大きな影響力を持っています。 しかし、真跡は昭陵へと収められ、その本当の姿は、おびただしい数をつたえ...
行書

米芾の蜀素帖(しょくそじょう)を詳しく解説/臨書の書き方・特徴、内容、全文の画像・釈文・現代語訳を紹介

蜀素帖(しょくそじょう)は、中国の北宋ほくそう時代の書家・米芾べいふつ(1051~1107)のもっとも有名な作品です。 今回は、蜀素帖しょくそじょうについて特徴や文章の内容、全文の釈門・現代語訳を紹介します。 蜀素帖について解説 米芾の蜀素...
行書

蘇軾・黄庭堅・米芾が代表される宋時代以後、行草書の法帖が増えた理由

欧陽詢おうようじゅんなど初唐の三大家などに代表される唐時代は、楷書の法帖が多いのに対して、蘇軾そしょく・黄庭堅こうていけん・米芾べいふつが代表される宋時代以降、行草書の法帖が多くなります。 これには唐から宋にかけての文化の変革によるものがあ...
行書

蘇軾の黄州寒食詩巻の内容・特徴を解説:釈文も記載

蘇軾「黄州寒食巻」 この記事では、蘇軾そしょくの代表作である黄州寒食詩巻こうしゅうかんしょくしかんの内容・特徴を解説していきます。 また、釈文も記載しました。 \使いやすさを追求した書道筆/ 黄州寒食詩巻の基本情報 蘇軾の黄州寒食詩巻#1(...
中国の法帖

黄庭堅(こうていけん)について解説/書風の特徴・代表作品:松風閣詩巻を紹介

黄庭堅こうていけんが生きていた北宋ほくそう(960年~1127年)という時代は、貴族的文化の社会構造への反抗として、科挙によって選抜された士大夫したいふたちによる新しい文化が芽生えます。 書の分野でも、それまでの守旧的なものに対して、精神の...
行書

顔真卿の行書作品「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」について解説/内容・書風・特徴

顔真卿がんしんけいと言えば数多くの碑石に残っている謹厳な楷書ですが、それらは顔真卿の公的な場における表向きの書です。 彼の人間性を直接に伝えるものは、草稿として自分の思いを率直に書き連ねた「祭姪文稿さいてつぶんこう」「祭伯文稿さいはくぶんこ...