興福寺断碑は、中国晋時代の書家・王羲之の文字を集字して作られた碑です。
集王聖教序や蘭亭序とともに、彼の書法を解明するうえでもっとも貴重なものの1つです。
興福寺断碑を臨書することで、王羲之の美しい行書に近づくことができるでしょう。
今回は、王羲之の興福寺断碑について解説し、臨書につかえる全文拓本画像も紹介します。
目次
興福寺断碑について解説
興福寺断碑は、集王聖教序と同じく王羲之の文字を集字して作られています。
僧大雅によって集字されました。
碑は明時代の萬暦年間(1573~1620)の末に西安城の南の隍で、底にたまった土砂や汚物を取り除いている際に出土しました。しかし、すでに上半分が欠失していて、下半分の残碑の約93×126㎝、35行1行23~25文字、残存字数約730字のみでした。
現在、陝西省博物館西安碑林の第2室に列置されています。