中国の法帖

南朝・北朝では書風がちがう/南帖と北碑/中国南北朝時代は南と北とで書風が違った

書道において、よく「南朝風なんちょうふうの書」「北朝風ほくちょうふうの書」といった表現がされることがあります。 この「南朝」と「北朝」の違いとは何でしょうか。解説します。 南朝と北朝の書風  南北朝興亡年表 「南朝風なんちょうふうの書」「北...
楷書

【北魏の楷書】龍門造像記について詳しく解説/龍門石窟/龍門二十品

造像記ぞうぞうきとは、仏像をつくる際に発願者、製作の由来などを仏像の横に刻したものをいいます。龍門二十品りゅうもんにじっぴんは、北朝ほくちょうを代表する書跡として慎重されてきました。一画一画をゆるがせにしない筆づかい、質朴古拙さとただよう緊...
楷書

顔勤礼碑について解説【特徴・書き方】【顔真卿の楷書】

顔勤礼碑がんきんれいひは、中国の唐とう時代に活躍した書道家、顔真卿がんしんけいが書いた楷書の作品です。 本記事では、作者である顔真卿について、その作品顔勤礼碑について、特徴・書き方も紹介します。 著者・顔真卿について 伝顔真卿肖像 『歴代聖...
中国の法帖

石鼓文(せっこぶん)の臨書に使える全文拓本画像【中権本】

こちらの記事では、石鼓文の拓本画像を紹介しています。 なお、石鼓文について詳しくは以下の記事で紹介しています。↓ 石鼓文#1 石鼓文#2 石鼓文#3 石鼓文#4 石鼓文#5 石鼓文#6 石鼓文#7 石鼓文#8 石鼓文#9 石鼓文#10 石鼓...
楷書

九成宮醴泉銘(きゅうせいきゅうれいせんめい)の全文拓本画像【李琪本】

九成宮醴泉銘【李琪本】#1  ※クリック/タップで拡大 九成宮醴泉銘【李琪本】#2 九成宮醴泉銘【李琪本】#3 九成宮醴泉銘【李琪本】#4 九成宮醴泉銘【李琪本】#5 九成宮醴泉銘【李琪本】#6 九成宮醴泉銘【李琪本】#7 九成宮醴泉銘【李...
中国の法帖

蘭亭記(らんていき)を紹介・現代語訳

中国唐とうの第2代皇帝・太宗たいそう(598~649)は、即位時にはまだまだ全国統一にはほど遠かった唐王朝を1代で世界帝国に築き上げていった名君主です。 そんな彼は書道にも関心が強く、特に王羲之おうぎし書法に心酔し、貞観じょうがん年間(62...
書論

才葉抄について解説【全文現代語訳】

才葉抄とは 才葉抄さいようしょうとは、平安時代末期に著された書論しょろん書です。 世尊寺せそんじ家7代目の伊経これつねに、藤原教長ふじわらののりながが書道の奥義を口伝した内容が書かれています。 書道の秘伝を語った藤原教長について 藤原教長ふ...
書道の歴史

明治時代の書道を解説【中国から来日した楊守敬による碑学派書道の流行】

明治時代の書道を解説 明治のはじめの書壇しょだんは、関東と関西で覇権が2つに分かれていました。関東では市河米庵いちかわべいあん・巻菱湖まきりょうこ・小島成斎こじませいさいそれぞれの流れがあり、一方関西では貫名菘翁ぬきなすうおうの流れ、さらに...
行書

興福寺断碑について解説【臨書に使える全文拓本画像】

興福寺断碑こうふくじだんぴは、中国晋しん時代の書家・王羲之おうぎしの文字を集字して作られた碑です。集王聖教序しゅうおうしょうぎょうじょや蘭亭序らんていじょとともに、彼の書法を解明するうえでもっとも貴重なものの1つです。 興福寺断碑を臨書する...
書道の歴史

法性寺流について詳しく解説【藤原忠通を祖とする新書流】

法性寺流とは 法性寺流ほっしょうじりゅうとは、平安時代末期、藤原忠通ふじわらのただみち(1097~1164)を祖とする革新型の書流です。 法性寺流の書風は、平安時代の和様わようで優雅な書風に、雄渾ゆうこんさを加えた書風です。藤原忠通は、これ...