欧陽詢は、唐時代に楷書の典型を確立した人物です。
そんな彼の遺した楷書作品は、以下の4つが伝わっています。
- 九成宮醴泉銘(貞観6年・632)
- 化度寺碑(貞観5年・631)
- 温彦博碑(貞観11年・637)
- 皇甫誕碑(貞観年間)
どれも唐の貞観年間、欧陽詢が75~81歳という晩年期に書かれたものでした。
今回はこれら欧陽詢の代表作品4つについて紹介していきます。
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九成宮醴泉銘
九成宮醴泉銘
九成宮醴泉銘は、当時の皇帝・太宗が離宮である九成宮内に湧きでた醴泉にちなみ、太宗の徳治を称える内容の記念碑です。
陽刻の篆書2行の題額があり、本文は24行、1行50字で書かれています。
石碑は陝西省麟遊県に現存しています。
欧陽詢のもっとも有名な作品で、「楷書の極則」と言われています。
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化度寺碑
化度寺碑敦煌本
化度寺碑は、三階教の名僧で、89歳で亡くなった邕禅師の墓銘です。
拓本は伝わっていたのですが、石ははやくになくなり、寸法は不明でしたが、この作品に夢中になった翁方綱は、拓本から復元し、約70×80㎝、34行、1行33字と推定しました。
字の大きさは欧陽詢の作品中もっとも小さいです。
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温彦博碑
温彦博碑
温彦博碑は、378×113㎝の大きな碑で、陽刻の篆書4行の題額があります。
碑文は36行、1行77字で入れていましたが、下方の破損がひどく、伝わっている宋拓本でも700字ほどです。
この作品を翁方綱は「化度・九成両碑の妙を兼ねているが、どちらにもおよばない」と評価しています。欧陽詢はこのときすでに81歳です。さすがに眼も集中力も衰えてきていたのでしょうか。
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皇甫誕碑
皇甫誕碑
皇甫誕碑は、皇甫誕の頌徳の墓碑です。
陽刻の篆書3行の題額があり、本文は28行、1行59字です。
この碑が建てられた年代については様々な説があり、定説はありません。
書風はきつい背勢で右肩上がりが強いため、冷厳さに特徴があります。
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