MENU
  • 書道講座
    • 講座のご案内
    • コース一覧
  • 書の知識
    • 法帖について
    • 書道家について
    • 書体について
  • お問い合わせ
SHODO FAM
書道をもっと身近に、もっと深く。
  • ホーム
  • 書道講座
    • 講座のご案内
    • コース一覧
  • 書の知識
    • 法帖について
      • 日本の法帖
      • 中国の法帖
    • 書道家について
      • 日本の書道家
      • 中国の書道家
    • 書体について
      • 楷書
      • 行書
      • 草書
      • 隷書
      • 篆書
  • お問い合わせ
ログイン
SHODO FAM
  • ホーム
  • 書道講座
    • 講座のご案内
    • コース一覧
  • 書の知識
    • 法帖について
      • 日本の法帖
      • 中国の法帖
    • 書道家について
      • 日本の書道家
      • 中国の書道家
    • 書体について
      • 楷書
      • 行書
      • 草書
      • 隷書
      • 篆書
  • お問い合わせ
ヘッダーバナー
  1. SHODO FAM
  2. 法帖
  3. 日本の法帖
  4. 高野切第一種・第二種・第三種について時代や特徴を解説

高野切第一種・第二種・第三種について時代や特徴を解説

2025 4/12
日本の法帖
2025年4月12日

高野切は、私たちが学ぶかなの古典の中でもっとも有名なもの、そして最も正統的だと考えられています。

今回は、高野切とは一体どのようなものなのかを解説していきます。

あわせて読みたい
かな書道をしている人なら最低限知っておきたい平安古筆の知識 今回は、かな書道をしている方たちに向けて最低限知っておきたい平安古筆の知識を紹介していきます。 かな書道の勉強は、平安時代のかな書道の古典『古筆』を学ぶことが…
おうちで本格書道レッスン!

書道をはじめるなら、オンラインという選択肢も!
SHODO FAMなら、あなたのペースで、いつでもどこでも書の学びを深められます。

書き方動画を見ながら練習して、書いた作品はスマホで撮って提出するだけ。
添削つきだから、ひとりでも安心して続けられます。

\初月限定50%OFF/

自分に合ったコースを探す

人気の書道筆ランキング!

悠栄堂「紫乃」


羊毛とイタチ毛が使われた兼毛筆で、墨含みがよく、程よい弾力があるのが特徴。初心者から上級者も使う王道書道筆。

詳細を見る

一休園「白峰」


上質な純玉毛を使用しているので墨の含みがよく穂先が利き、漢字・かな兼用なのが便利です。

詳細を見る

あかしや「正眼」


楷書の鋭い線の表現と行書のやわらかい線の表現、両方の特長を兼ね備えておりまとまりのよい穂先も魅力。

詳細を見る
人気書道筆ランキング一覧を見る
目次
  1. 高野切について
    1. 高野切という名前の由来
    2. 三種類の高野切
    3. 高野切の特徴
    4. 高野切の料紙
  2. 高野切第一種
  3. 高野切第二種
  4. 高野切第三種
  5. 最後に:現代かな書道にむけて

高野切について

高野切第三種 巻十九断簡
高野切第三種 巻十九断簡 ※クリック/タップで拡大

「高野切」と呼ばれている古筆こひつは、正しくは「高野切古今集」と言われます。

高野切は「古今和歌集」の現存する最古の写本です。

古今和歌集とは、平安時代(10世紀のはじめ)醍醐だいご天皇が、紀貫之きのつらゆきなどに命じて当時の古今の歌の中で優れたものを選択分類編集させてできたものです。全部で二十巻あります。

古今和歌集についての詳しい記事はこちら
あわせて読みたい
古今和歌集の名前の由来や内容、構成などを分かりやすく解説【最初の勅撰和歌集】 古今和歌集の由来 古今和歌集という名前の由来について説明していきます。 まず、「和歌集」という部分は理解できると思います。和歌を集めてそれをずらっと書き連ねた…

「切きれ」とは断片の意味で、完本の場合は「切」といわないため高野切は古今集二十巻の完備して遺ってはいるものではありません。

「切(きれ)」についての詳しい記事はこちら
あわせて読みたい
かな書道をしている人なら最低限知っておきたい平安古筆の知識 今回は、かな書道をしている方たちに向けて最低限知っておきたい平安古筆の知識を紹介していきます。 かな書道の勉強は、平安時代のかな書道の古典『古筆』を学ぶことが…

高野切という名前の由来

高野切という名前は、豊臣秀吉が愛蔵していた、古今和歌集巻九(高野切第一種)の巻首、阿倍仲麻呂あべのなかまろの歌「天の原ふりさけ見れば春日なる・・・」が高野山に伝存でんぞんされていたことからこの名前が付けられました。

高野山は真言宗の本拠地

高野山は弘法大師こうぼおうだいし:空海くうかいの開いた真言宗の本拠地です。

あわせて読みたい
空海の書道においての活躍/日本の書道の源流に位置する人物/代表作品も紹介 空海の開祖として習いましたが、書道においても日本を代表する行書の名手としても有名です。 今回は、書道の面から空海について解説し、彼の代表作品も紹介します。 空…

もともとこの断簡は豊臣秀吉とよとみひでよしの愛蔵品でした。秀吉は意に背いた高野山や根来寺に対し攻略を決意しましたが、高野山の文珠院住持であった木食応其もくじきおうごの斡旋あっせんによる和議で、戦乱を回避することができました。

その結果、秀吉は応其の功績を称賛して、巻九の断簡を与え、さらに高野山再興の援助も得ました。

つまり、巻九の断簡は秀吉から応其に与えられ、高野山に伝存したのです。

この断簡が「高野切」と呼ばれ伝えられるにつれて、ほかの一群も同じように「高野切」と呼ばれるようになりました。

三種類の高野切

高野切は、第一種、第二種、第三種と三種類の筆跡から成り立っています。

これらの筆者はすべて紀貫之きのつらゆきと伝えられていますが、三種類それぞれ書風が違うことから、今日では紀貫之が書いたという確証はないとされています。

筆者が紀貫之と伝えられている理由は、古今集の写本として最も古い、優れた筆跡であり、古今集を編集したのが能書として有名だった紀貫之であったからです。

正しくは3人が分担して書いた、寄合書よりあいがきとされており、その3人で書かれた3種類を、順に高野切第一種・第二種・第三種と名付けられているのです。

3人の書風は、どれも紀貫之よりやや時代の下った書風になっています。

紀貫之の時代のかなは、1字1字が独立していて、つづけ書きが発達していなかったのに、高野切の筆者は3人ともつづけ書きを書きこなしており、すでにかなの完成期の姿を見せています。

高野切の3人の筆者については、まだ確定した説はありません。

高野切の特徴

高野切は関戸本、元永本、寸松庵色紙、継色紙などのような帖、冊子と異なり、書表現は乏とぼしいです。

しかし、三種とも書風が、静かさ、厳正さ、高貴さをもつことにおいて共通しており、写本的様式の典型でもあります。

ことば書き、歌の作者、歌の3つを必ず備えており、ことば書きのない場合は、「だいしらず」と書き、作者を書かない時は「よみ人しらず」と書いています。

そして、ことば書きの位置も、歌の行頭より2文字下から書きはじめ、行頭をそろえています。

作者名は、その時数によって位置はちがっても、行尾は歌の行尾と並行しています。

歌は行の位置をそろえ、行間の広さもそろえ、少しの隙もない厳正な様式で書かれています。

高野切の料紙

高野切の料紙(加工した紙)は、他に類を見ない上質の紙で、麻紙ましといいます。

麻紙の特徴として、紙質がなめらかで、雁皮紙のような硬さや照りがなく、少し墨を吸う感じがします。

そのおかげで、字の線がふっくらとやわらかく見えます。

また、なんの色彩もない麻紙の一面に、細やかな雲母砂子きらすなごが、星くずのようにまき散らされています。

高野切第一種

高野切第一種
高野切第一種
高野切第一種巻一 五島美術館蔵
高野切第一種 出光美術館蔵
高野切第一種 出光美術館蔵
高野切第一種 遠山記念館蔵

高野切第一種は現在、巻一と巻九が断簡として、第二十が完本として残されています。

また古今集の寄合書の原則から、第一種の筆者は他に巻十・十一・十二を分担して書写したものとされています。

また同じ筆者の手によるものと言われる古典に、伝藤原行成筆「大字和漢朗詠集切」、伝宗尊親王筆「十巻本歌合」「本院左大臣家歌合」などがあります。

その優雅にして格調高い筆致から、第一種の筆者は寄合書の第一位に当たるものであろうと推測されます。

高野切第二種

高野切第二種は巻二と三が断簡として、巻五と八が完本として残されています。

また寄合書の原則からいって、現存はしませんが巻四・六・七が第二種に当たります。

第二種の筆者については、現在能書家として名高い源みなもとの兼行かねゆき(?~1077)とされています。

これは『真名本平等院旧記』により平等院鳳凰堂の色紙型の筆者は兼行とされ、その書風および『九条家本延喜式』の紙背文書の兼行自筆書状が、第二種の筆跡とおなじだからです。

二種系統の古筆も数多くあり、伝紀貫之「桂宮本万葉集」、伝源順筆「栂尾切」、伝藤原行成筆「雲紙本和漢朗詠集」「関戸本和漢朗詠集」などが代表的です。

筆致は力強く、個性的な表現がなされています。

高野切第三種

高野切第三種 巻十九断簡
高野切第三種 巻十九断簡
高野切第三種 巻十九断簡
高野切第三種 巻十九断簡

第三種と目されているのは、巻十三・十四・十五・十六・十七・十八・十九ですが、そのうち現存するのは、巻十八と十九が断簡としてわずかに残されているだけです。

第三種系統の作品は、伝藤原行成筆「粘葉本和漢朗詠集」、同「近衛本和漢朗詠集切」、同「伊子切」、同「法輪寺切」、同「蓬来切」、元暦校本万葉集巻一・二があります。

第三種の書風は、一種、二種に比べて清新明朗で若々しさが感じられます。

形態は、整正、清純高雅であり、連綿は流麗で渋滞することなく三種の中でもっとも自然な軽妙さを見せています。

学書の上においても三種の中でまず第一に学ぶべき古典とされています。

最後に:現代かな書道にむけて

かな書道において、古筆の研究はとても重要です。

古典の正しい書法、いわゆる古典に立脚した創作ができてこそ、古筆を現代に生かすというべきです。

しかし、展覧会過多の現代では、その出品に忙しく、作品制作の根底であるべき古典研究の時間がなく、いきなり作品に取り組むのが現実です。

これは将来の為に危機感をもつべきことであって、何としても時間を作って古典の研究に打ち込む工夫をしなければいけません。

書展出品のためのかなから、真正なかなで書道を発展させていきたいものです。

忙しい毎日に、心を整える書道の時間

まずは少しの「書にふれる時間」を。
通わなくていい教室・オンライン書道講座で、
おうちでゆっくり書く時間を楽しみませんか?
静かな集中と、美しい文字を手に入れるチャンス!

\今なら通常3,500円が初月50%オフ!/

 書道オンラインレッスンを体験してみる
人気の書道筆ランキング!

悠栄堂「紫乃」


羊毛とイタチ毛が使われた兼毛筆で、墨含みがよく、程よい弾力があるのが特徴。初心者から上級者も使う王道書道筆。

詳細を見る

一休園「白峰」


上質な純玉毛を使用しているので墨の含みがよく穂先が利き、漢字・かな兼用なのが便利です。

詳細を見る

あかしや「正眼」


楷書の鋭い線の表現と行書のやわらかい線の表現、両方の特長を兼ね備えておりまとまりのよい穂先も魅力。

詳細を見る
人気書道筆ランキング一覧を見る
日本の法帖
高野切第一種 高野切第三種 高野切第二種
オンライン書道教室 初月50%OFF
大人も子どもも。プロから学べる正しい書道。
オンライン書道教室を体験してみる
矢印