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中国の法帖
西狭頌(せいきょうしょう)について解説/臨書で注意する特徴も紹介
【西狭頌(せいきょうしょう)について】 西狭頌です。 いわゆる「三頌」(石門頌)の1つでです。 甘粛省に刻されています。 崖面は、題額をのぞき高さ約220㎝、広さ約340㎝で、西狭頌本文、題名、五瑞図および図下題名があり、一連のものとして同時につ... -
楷書
高貞碑(こうていひ)について解説/碑の内容・特徴・釈門なども
【高貞碑(こうていひ)について】 高貞碑の全体 高貞碑という人物について書かれています。 題額は12文字「魏故営州刺史懿侯高君之碑」は4行、1行3字で陽刻されています。その書風は装飾的な篆書で、めずらしいです。 碑文は楷書で24行、毎行46字に陰... -
中国の法帖
石門頌(せきもんしょう)について解説/臨書作品制作に使える石門頌の全文拓本画像
【石門頌(せきもんしょう)とは】 石門頌の全体 石門頌です。 磨崖碑(まがいひ)とは 摩崖碑とは、天然の岸壁を利用し、そこに文字を刻んだ作品をいいます。 現在、開通褒斜道刻石など13種(14石)の1つとして、陝西省漢中市の漢中市博物館内「石門十三... -
隷書
日本の隷書の歴史/日本で隷書が書かれるのはいつごろから?どうして隷書が書かれるのか?
隷書は、古代中国で正式書体として使われていた書体です。やがて楷書が正式書体となりました。 4世紀後半、日本に漢字が伝わるころには、すでに5書体(楷書・行書・草書・隷書・篆書)すべてが完成しており、隷書は日本で正式書体として使われることはあ... -
中国の書家
李邕(りよう)について詳しく解説/唐時代に活躍した行書専門の書道家
中国唐がつくられるなど、楷書が注目されました。 盛唐のころになると、楷書よりくだけた行書に優れた書人があらわれます。そのなかでも特にすぐれた書人が、今回紹介する李邕です。 【李邕の基本情報】 李邕時代の行書の名手として第一に挙げられる人物で... -
行書
李邕の代表作品「李思訓碑」を紹介/臨書につかえる拓本画像/李北海
中国唐がつくられるなど、楷書が注目されました。 楷書は唐にかわって正式書体として使われるようになり、今日に及んでいます。 そのため六朝」という行書碑の名作を残しました。 唐時代の碑では、王羲之の文字から集字して作った集王聖教序や復福寺断碑が... -
楷書
消息経(しょうそくぎょう)について解説/消息経の遺品も紹介
【消息経(しょうそくぎょう)とは】 消息経(しょうそくきょう)は、故人の供養方法の1つで、生前に送られた手紙を集めて、漉き返し、色紙に染めて、写経したものです。 もともと平安など、いろいろな呼び方がされていました。 消息経時代中期からで、美... -
楷書
血書経(けっしょきょう)について/自身の血で写経が行われた
【血書経(けっしょきょう)とは】 血書経とは、写経を行う際に、自分の血で文字を書く写経方法のことをいいます。 【血書経は修行の1種として行われた】 どうして写経の文字に、血が使われたのでしょうか。 それは、一種の身体を犠牲にして仏道を求める... -
楷書
一切経(いっさいきょう)について詳しく解説【日本ではじめて写経に使われた経典・金泥一切経と銀泥一切経・一日一切経・一筆一切経】
今回紹介する「一切経」は、日本に写経が伝わり、はじめて写経につかわれた経典です。 日本では、この一切経の写経がもりあがり、金色の文字で書いたり、とてもたくさんの人々の協力のもと1日で写経を完成させるというイベントが開かれたりしました。 今... -
楷書
礼拝写経を紹介【お経の文字を1文字書くごどに礼拝を行う写経方法/一字一礼・一字三礼・一行三礼・一巻三礼】
写経は、亡くなった方を供養し、成仏を願って行われました。 この想いを写経に表現するだけでなく、表現としては残りませんが1字1字に祈りを込めて筆を運びました。 このお経を写すにあたって、以下の3種類の祈りが行われました。 1字書くごとに1礼、...