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楷書
鄭道昭の鄭羲下碑(ていぎかひ)とは/内容や書き方を解説
鄭羲下碑(ていぎかひ)は、作者である鄭道昭(426~492)のために書いたもので、北魏永平4年(511)にはじめは天柱山に刻したのを上碑、雲峰山に「石の好きを以て此れに之を刊す」とあるのを下碑と呼びます。 この碑は山東省の掖県に現存しています。自... -
日本の書家
貫名菘翁(ぬきなすうおう)について詳しく解説:作品も紹介
貫名菘翁(ぬきな すうおう)は江戸時代の書家で、日本書道史上においては空海以来の能書家と謳われています。 菘翁時代の書を中心に学びました。 そんな古典を大切にする菘翁の門流は明治に入っても栄えて、京都・大阪方面ではその流風を受け継ぐ書人が多... -
日本の書家
比田井天来とは/作品紹介/書学院、大日本書道院の創設/俯仰法の開発
比田井天来(ひだいてんらい)は、師匠である日下部鳴鶴りうけるなど、古典の研究に没頭して独自の書道観を作り上げました。 彼の門弟には、比田井南谷などがいますが、天来のもつ創造性がこれら門人を通して現代の書におおきな影響を与えています。 とい... -
書論
風信帖に書法はない!?「率意の書」とはなにか
書法について真剣に談論されている場で「書法、書法というけれどもあの有名な風信帖は手紙ではないですか」という人がいます。 これは「風信帖に書法はない」ということです。 一般に風信帖は率意の書とされています。 ちなみに率意の書の反対は、用意の書... -
楷書
褚遂良が書いた孟法師碑(もうほうしひ)の特徴や碑が建てられたきっかけ
初唐の三大家のひとりである褚遂良(永徽4年・58歳)の4種類の楷書碑が伝えられています。 房玄齢碑と雁塔聖教序は独自の書法を完成させた晩年期の作品ですが、伊闕仏龕碑と孟法師碑は虞世南・欧陽詢の長所をもとに隷法を加味した壮年期の作品で、今回紹... -
中国の法帖
礼器碑(れいきひ)について解説/内容・作者・有名書家たちによる評価も紹介
後漢が盛んだった時代です。 約百数十碑が建立されたといわれており、その中でも曹全碑とはともに最も正統的な代表碑として高く評価されてきました。 曹全碑は優美、礼器碑は方正というように、それぞれ違った雰囲気を持っています。 今回は、方正な礼器碑... -
その他
洗濯で落ちる液体墨って本当に落ちるの?普通の液体墨と比較検証
私が子供のころ、学校の書写の時間に洗濯で落ちる液体墨を使っている生徒がいました。 衣服についた墨液が落ちるという技術は革命的ですが、こんな真っ黒な液体が完全に落とせるの?とも思えます。 もし本当に墨汚れが落とせるのだとしたら使ってみ... -
書論
書道作品を批評するときに使われる筆勢・筆意ってどういう意味?
書道の作品を批評する文章によく出てくる「筆勢」「筆意」ってどういう意味なんでしょう? 「筆法」「筆勢」「筆意」はともに書法の3要素です。 「筆法」は点画を書く技術的なものなのでわかりやすいと思います。 「筆勢」「筆意」はなんとなく雰囲気で感... -
中国の書家
【狂草を作った書家】張旭(ちょうきょく)について詳しく解説・代表作品も紹介
張旭(ちょうきょく)は中国の唐時代(7世紀ごろ)に生きた書家です。 草書の名手として知られ、草書の中でも狂草というジャンルを生み出した人です。 狂草を受け継いだ懐素はそれぞれ、張旭と懐素に対する人物評語です。 今回は、狂草を生み出した張旭と... -
中国の書家
懐素(かいそ)が書いた狂草の書風の特徴、代表作品を紹介
懐素(かいそ)は、中国唐な性格で、酒を飲んでは心のおもむくまま、ところかまわず草書を書き散らしたといいます。 今回は、懐素とはどんな書家なのかを解説した後に、彼の書風の特徴である狂草について、代表作品も紹介していきます。 【懐素について解...